久々の診療日記です。先月も寒い中たくさんの患者さんに来ていただきありがたく思います。今月は嬉しい事と悲しいことがありました。以前来院された妊婦さんが生まれた赤ちゃんを連れてきて下さったこと。生理不順で治療を受けていた方がご自分の判断で病院で処方されていたピルを飲むのをやめ、自宅で毎日お灸を続けて下さり、治療とお灸の効果で正常に生理がきて、量が少ないと気にされていた点も改善されたとの報告を受けた事が嬉しいニュースでした。その反面とてもショックな出来事もありました。週二回治療に来て下さっていたおばあ様が不慮の事故で亡くなられたのです。治療が終わると「気持ちがいいですねぇ。心も身体も温かくなります」「はりとお灸ってこんなに効くものなんですねぇ。今まで知りませんでした」「ここに来るのがたのしみなんです」とにこやかに微笑みながら言って下さったお姿が思い出され、もうここに来て下さることがないのだと思うと寂しさと悲しさで胸がしめつけられるようでした。おばあ様の人生の最後の最後にご縁をいただいたことに心から感謝します。通って下さった7か月の日々の思い出はいつまでも深く心に刻まれることと思います。