Monthly Archive for 2月, 2013

寂しいお知らせ!

3年半前から毎週治療を行っていた98歳の患者さん。「坐骨神経痛のため痛い、痛いで余りにかわいそうです。何とかなりませんか?」と知り合いの方から紹介を受けてお宅に伺い治療を始めました。数メートル歩くのにも2時間もかかるという状態でしたので、最初の内は週二回治療することに。数回の治療であんなに痛がっていらしたのが嘘のように良くなられて、大好きなコーヒーを飲みに喫茶店に娘さんたちと出かけられるようになられました。ご家族の方も心から喜んで下さり、それ以来ずーっと親しくお付き合いさせていただいています。最近はお年のせいか眠っていらっしゃる時間が多くなっていました。先週の治療の前日に「風邪をひいたのか、呼吸が浅く、軽い肺炎のようで入院しました」とおやすみの連絡がありました。お年がお年なので気になっていたのですが、日曜日に寂しいお知らせが・・・ 日曜日の朝、亡くなられたとのこと。とても朗らかなおばあちゃんで、ご家族の方にとても大事にされていました。ご家族の方とおばあちゃんとの和やかなやりとりから、おばあちゃんの素敵なお人柄を感じていました。時には、部屋中笑い声でいっぱいになることも・・・治療が終わるといつも「多香子先生 ありがとう!」と言ってくださったそのお声が鮮明に心の中に残っています。お通夜に行かせていただいた際に、ご家族の方から入院している時も、もうろうとした中で「多香子先生、多香子先生!」と言って下さっていたことを聞きました。そこまで頼っていてくださっていたことにとても感動して、涙が止まりませんでした。今まで患者さんとの心のつながりを一番大事にして治療にあたってきた私には何よりの言葉でした。お別れは寂しいですが、これからは、おばあちゃんの「多香子先生、ありがとう」を思い出しながら、それを励みに精一杯お仕事をしていきたいと思います。
おばあちゃん 素敵な思い出を本当にありがとう! 心よりご冥福をお祈りいたします。

疲れにくくなりました!子宮内膜も厚くなって!

以前「ひとりごと」で書いた不妊で週二回みえている患者さんの声です。
「肩こりがなくなり、疲れにくくなった」とのお言葉をいただきました。3回目の治療の時に、触診すると仙骨部のざらざらがなくなってきたなと感じました。「大分良くなってきていますね」と声をかけると、「最近疲れにくくなったんです」と・・・・花粉症の調子もいつもより良く、つまっている左鼻の通りがよくなったとのこと。毎日夜中にトイレに3回起きていたのがなくなり、熟睡できるようになったため、朝のめざめがとてもいいとのことでした。治療を始めて1ヶ月弱のときに、子宮内膜が薄いということで治療に通っていた婦人科の検診があったとのこと。2年間ずっと5mmと変わらなかったのに、検査の結果、内膜の厚さが6.7mmになっていたそうです。「すごいと思って・・・」とおっしゃって下さいました。1ヶ月ほどでこうした効果がみられたことをとても嬉しく感じました。週二回きちんと通ってくださった成果と思います。経絡治療のすばらしさを改めて感じさせてもらえた経験でした。

2年間かかさず週一回通って下さっている男性からも治療後にメールをいただきました。「治療を受けるといつも痛いところが治まり和みますが、今日は特に頚椎、腰椎が楽になりました。身体全体が楽になり、軽くなった感じがします。ありがとうございます。」
経絡治療は継続することでますますよい結果を出すということをあらためて感じました。

寝る前の安定剤がいらなくなりました!

ずっと書きそびれていましたが、昨年末からみえている患者さんの声です。
この方は、ひどい肩こりと朝方、後頭部がフワフワするということで来院されました。なかなか寝付けないため、寝る時もデパス(安定剤)が手放せないとのこと。最初の治療で大分楽になったようで、週一回きちんと通って下さっていました。定期的に来て下さって、ありがたい限りです。だんだん肩こりも改善され、3回目の治療の時に「安定剤を全く飲まずにすんでいる」との嬉しい報告をいただきました。今では、以前に痛めた股関節の方が気になるようになってきているようです。
ということで、現在は股関節の治療を主にしています。
眠れるようになるということは、健康維持に大切なことですし、やはり日常生活が楽になりますよね。
そのお役にたてたことをとてもうれしく思っています。
今後も来て下さった方の健康維持に少しでもお役に立てれば幸いです。

時には思い切った治療も大事

先週末に2泊3日の韓国旅行へ行った母。元気に帰ってくるかと思いきや、むこうの唐辛子たっぷりの辛い料理に胃をこわして帰ってきました。かなり調子が悪いようで、食欲もなく、何だか元気もありません。
翌日から治療を開始。腎虚で脾の経絡にかなり邪があり、上腹部の胃の反応点も硬くなっていました。これは脾の経絡からの瀉法が必要!! 経絡治療では、治療のやりすぎは一番のタブーです。なので怖がりな私はいつも瀉法の時は、硬いステンレスのハリを使うところをちょっとだけ太目の銀のやわらかいハリを使っていました。かなりのチキンハートです。(笑)このときも脾の経絡からは、本当に軽く、しかもやわらかい銀のハリで瀉法を行いました。その時は胃の反応点もやわらかくなり良くなったのですが、翌日様子を聞いてみると、まだ重い感じが残っているとのこと。その日も同じ治療をしましたが、やはり結果は同じでした。治療は悪くないのに何でだろう?
しばし「考える人」になっていました。(笑) その結果出た結論が…. 
思い切ってステンレスの硬いハリでしっかりと瀉法を加えてみよう!!!
それが見事に大当たり。 それっきり胃の調子がすっかり戻った母でした。 
結局、邪が取りきれていなかったんですね。 
チキンハートも大事だけれど、やはり時には思い切った治療も大事なのですね。
基本はしっかり守りましょう! 瀉法はステンレス鍼です。
そんなことを改めて感じさせてもらったよい経験でした。