Daily Archive for 2月 1st, 2013

時には思い切った治療も大事

先週末に2泊3日の韓国旅行へ行った母。元気に帰ってくるかと思いきや、むこうの唐辛子たっぷりの辛い料理に胃をこわして帰ってきました。かなり調子が悪いようで、食欲もなく、何だか元気もありません。
翌日から治療を開始。腎虚で脾の経絡にかなり邪があり、上腹部の胃の反応点も硬くなっていました。これは脾の経絡からの瀉法が必要!! 経絡治療では、治療のやりすぎは一番のタブーです。なので怖がりな私はいつも瀉法の時は、硬いステンレスのハリを使うところをちょっとだけ太目の銀のやわらかいハリを使っていました。かなりのチキンハートです。(笑)このときも脾の経絡からは、本当に軽く、しかもやわらかい銀のハリで瀉法を行いました。その時は胃の反応点もやわらかくなり良くなったのですが、翌日様子を聞いてみると、まだ重い感じが残っているとのこと。その日も同じ治療をしましたが、やはり結果は同じでした。治療は悪くないのに何でだろう?
しばし「考える人」になっていました。(笑) その結果出た結論が…. 
思い切ってステンレスの硬いハリでしっかりと瀉法を加えてみよう!!!
それが見事に大当たり。 それっきり胃の調子がすっかり戻った母でした。 
結局、邪が取りきれていなかったんですね。 
チキンハートも大事だけれど、やはり時には思い切った治療も大事なのですね。
基本はしっかり守りましょう! 瀉法はステンレス鍼です。
そんなことを改めて感じさせてもらったよい経験でした。