Daily Archive for 12月 16th, 2020

頚椎損傷に伴う不調と子宮筋腫

あっという間に12月。今年も終わろうとしていますね。またまた3ヶ月ほどご無沙汰になってしまいましたが、診療日記をアップしますね。
9月は、頚椎損傷に伴う不調と子宮筋腫でみえた方の報告です。
この方は、9月の中頃に杖をついて来院されました。13年前に交通事故に遭遇したとのことでした。事故以来、頸の痛みや自律神経の不調に悩んでいる様子でした。初診時の状態は、特に背中や左掌の痛み・しびれが強く、めまい・嘔気・三叉神経痛などの自律神経症状もでていました。痛みが続くと熱が出たりもするそうです。症状は、天候(気圧・気温・湿度など)で一日の中でも変化し、朝は元気に動き廻っていても、天候の変化で体調が変動してしまうそうです。平均して週三日ほどは、起き上がることが出来ずに寝たきりのような状態になると話して下さいました。また、子宮筋腫もあり、それは2年前に病院で見つかったとのこと。筋腫はいくつかできていて、大きいのは7センチ位だそうです。手術を勧められているが、何とか手術を避けたいと話されていました。
頚椎はかなり損傷を受けているようでしたので、痛みは完全には取れなくても、少しでも痛みの改善のお役に立てればとの思いでいました。そして、継続していく内に子宮筋腫も良い方向へ向かうだろうと思いました。その旨をお話した上で、治療開始となりました。基本、週二回で体調が悪い時はお休みという感じで現在も治療を続けています。
経過はだいたい次のようになります。頚椎損傷に伴う背中の痛みや手足のしびれ、朝のめまいなどは、やはりありますが、治療をするとそれまでバラバラになっていた体の中がきちんと整列したような感覚でとても気分がいいと喜んで下さっています。母によると、治療に来るときと帰るときとでは、歩き方が全然違うようです。子宮筋腫もよくなっているようで、10月頃には月経痛が大分楽になっていると言われていました。そして、12月に入ると「いつも生理前に起きるひどい違和感や痛みが全くなく、周期もピッタリだった」と嬉しそうに報告して下さいました。私も触診で良くなっているのを感じています。毎回筋腫のあたりの硬さをみているのですが、少しづつ柔らかくなってきています。治療を始めて3ヶ月になりますが、経絡治療の良さをとても感じて下さっています。いまでは、体調が悪くても「何とか行きたいと思って…」と足を引きずるようにやってきてくださる日もあります。最近は体調の悪さからの回復が早くなってきていて、体の中が何か変わってきているのを感じるとおっしゃっています。これからも私のできる精一杯で治療をしていこうと思っています。経絡治療との出会い、この方とのご縁に心から感謝です。