寂しいお知らせ!

3年半前から毎週治療を行っていた98歳の患者さん。「坐骨神経痛のため痛い、痛いで余りにかわいそうです。何とかなりませんか?」と知り合いの方から紹介を受けてお宅に伺い治療を始めました。数メートル歩くのにも2時間もかかるという状態でしたので、最初の内は週二回治療することに。数回の治療であんなに痛がっていらしたのが嘘のように良くなられて、大好きなコーヒーを飲みに喫茶店に娘さんたちと出かけられるようになられました。ご家族の方も心から喜んで下さり、それ以来ずーっと親しくお付き合いさせていただいています。最近はお年のせいか眠っていらっしゃる時間が多くなっていました。先週の治療の前日に「風邪をひいたのか、呼吸が浅く、軽い肺炎のようで入院しました」とおやすみの連絡がありました。お年がお年なので気になっていたのですが、日曜日に寂しいお知らせが・・・ 日曜日の朝、亡くなられたとのこと。とても朗らかなおばあちゃんで、ご家族の方にとても大事にされていました。ご家族の方とおばあちゃんとの和やかなやりとりから、おばあちゃんの素敵なお人柄を感じていました。時には、部屋中笑い声でいっぱいになることも・・・治療が終わるといつも「多香子先生 ありがとう!」と言ってくださったそのお声が鮮明に心の中に残っています。お通夜に行かせていただいた際に、ご家族の方から入院している時も、もうろうとした中で「多香子先生、多香子先生!」と言って下さっていたことを聞きました。そこまで頼っていてくださっていたことにとても感動して、涙が止まりませんでした。今まで患者さんとの心のつながりを一番大事にして治療にあたってきた私には何よりの言葉でした。お別れは寂しいですが、これからは、おばあちゃんの「多香子先生、ありがとう」を思い出しながら、それを励みに精一杯お仕事をしていきたいと思います。
おばあちゃん 素敵な思い出を本当にありがとう! 心よりご冥福をお祈りいたします。

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